准藩士屋敷

別名-  付近住所 福井県三方郡美浜町佐柿 現在-
2009/5/4 碑・案内板アリ


 准藩士屋敷は、小浜藩預かりとなった水戸天狗党の残党を収容するため、慶応2年(1866)にこの地に新築されたもので、周囲の石垣が現存する。
 尊皇攘夷実現のため、常陸国筑波山で挙兵した水戸天狗党は京都を目指したが、幕府軍の追撃を受けて越前国敦賀で降伏した。慶応元年(1865)、首領の武田耕雲斎以下三百五十三名は死罪となったが、遠島となった武田金次郎以下百十名は小浜藩に預けられて敦賀で謹慎し、翌年赦免された。小浜藩では彼らを准藩士格として扱い、佐柿に移した。慶応4年(1868)、朝廷より水戸帰藩を命ぜられ、佐柿を後にした。